カテゴリ:温泉( 5 )
中山平温泉のあか抜けた宿
宮城県、中山平温泉「琢○」(たくひで)
秘湯を守る会の記事には「秘湯の宿としてはあか抜けた部類である」と書かれている。大いに楽しみ。(^^)

ひと気がなく、どことなくさびれた空気の漂う鳴子温泉の町並みを抜け(湯治客がそぞろ歩くイメージを抱いていたのだが、時間帯のせいか)、道は山間にはいってどんどん上っていく。煙るような霧雨の中。

尿前の関(しとまえのせき)跡。
奥の細道、手形を持たなかった芭蕉が通過するのに難儀したという関所跡だ。
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せっかくだからチェックしておく。車を停め、入り口と書かれた看板の下をのぞき込むと階段が森の中へと続いている。ずうっと。
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下ったら上がってこなければならないのだよな。これ。
ためらいはあったが取りあえず名所旧跡なれば見ておこう。

結構な段数だ。すぐに後悔したけれどもう後へは引けない。
ようやく階段が終わり、坂道になったところで気がついた。
目の前に車が止まっている。
・・・なんて事だ車で入って来れたのだ。
ずっと手前の坂の麓から入ってくる道があったのだ。くそ〜。

問題の尿前の関跡。
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う〜ん、さして興味があったわけでもないので面白くも何ともない。旧跡なんて前向きの気持ちで見なければなにも感じることは出来ない・・・(^^:)
引き返す。歴史ある街道の名残だ。心して下ってきた階段を上る。
まあ、思ったほどではなかった。きつかったけれど。
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鳴子峡。これもやはり現地に来たからには見ておかねば。(^^)
鳴子スキー場の駐車場に車を停め新緑の崖を見下ろす。
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つづら折れの階段が遙か峡谷の下まで続いている。これまたため息が出てしまう。降り始めてまた後悔。さっきの階段にましてこれはかなりの急勾配、数倍の段数。
・・・もうやけくそ。
こうなったら鳴子峡を十二分に楽しまねば。降りながら思った。
どこまで続くんだと思っているうちに尿意を催す。尿前の関なんかに立ち寄ったせいか。くそ。
やっと谷の底が見えてきた。何か建造物がある。トイレだった。ラッキー。しかし、なぜにまたこのような場所に。まあ、なにはさておき使わせて頂く。(^^:)
後でわかったが、降りてきたのはちょうど鳴子峡散策ルートのちょうど真ん中であったらしい。中間地点にトイレが設置されてたってことだ。

他に誰もいない遊歩道を歩く。ウグイスの透明な声など聞きながら。
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人面に見えたり、獣の顔に見えたり、なかなかの奇岩がつづく。
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まんま、ギーガー!

結構面白かった。面白いのはいいが、帰り、またあの階段を上がるのかと思うと気が重くなる。ずっしり。
しゃくなので段数を勘定しながら上がる。ぜえぜえと日頃の運動不足を痛感しながら。その数326段。段そのものが坂になっているイカサマ階段だ。本当なら段数の1,5倍はあるだろう。
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汗だくになって車に戻る。そろそろ15時。宿にはそのくらいに着くといった手前、多少気がせく。
ここから近いとは聞いていたがスタートしてものの5分もしないうちに現着。
そこでいきなり目に飛び込んで来た看板がこれだ。
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車ごとコケそうになった。
こ、これはなんだ?
ひょっとしてとんでもない宿を予約したんじゃねーだろうか。

・・・おそるおそる看板に従って駐車場へ。どうやらこれは最近出来た「ねころびの館」なる外来入浴客相手の建物らしい。
反対側には怪しげな植物園。おろおろ。

ほ、他に入り口があるはず。車を戻す。
坂を下った先にそれはあった。しかし、この時点で「琢○」に対するイメージは急転直下していた。ものすごい猜疑心。
玄関周りは普通の日本旅館風。ちょっとモダンな。
・・・それらしく出来てはいるが本質はさっき見た看板であろうと思われてならない。
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離れをご用意させて頂きました、と案内される。
「この先露天風呂」と書かれた出口からいったん外に出て・・・

「離れ」なる建物がこれ。
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う〜む。このチープさはどうだ。明らかにプレハブと思われるハコにちょっと手を加えたぺらぺらの造り。入り口のアルミドアはぺなぺなだし、上がり込むと床がきしむ。室内も一足ごとに畳がしなる感じ。がっしりした踏み応えがない。
外の景色がいいんですよという窓も中途半端なサイズで和室としてはバランスが悪い。腰高で、普通なら正面でなくサイドに使われる窓だろうと思われる。
外を見て納得。ちょうど露天風呂の真上にあるのだ、この建物は。
窓が下まであると風呂がまんま見えてしまうのだ。
眺めがいいというのはそういうことか??
立ち上がって窓の側に近寄っただけで、下から見れば即のぞき野郎と思われるに違いない。

貧乏くさすぎる。
無理してこんなギリギリの位置にまで作らなくても良さそうなものだ・・・

部屋に備えられていた館内案内図。
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え〜と・・・・・・





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強アルカリの湯は上等。
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従業員は親切。サービスも問題ない。料理もいい。
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ふ〜〜〜〜

総じてソフトの方は満足できるレベルだと思う。
5回目だとかいっている客もいた。



なのに。
なのに感じるこのこそばゆさ、気恥ずかしさはなにか。
この宿が放つへんてこなオーラのせいだ。
至る所に掲げられるメッセージ。イラストもPOPも、そこそこ決まっているのだが・・・女子供には受けるのか、こういうセンスは?
俺だけか、そんな風に思うのは?
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ヘタに今風のイメージとかそういうことを考えるまえにやることがあるだろう、名湯秘湯うなぎ湯と秘湯を売りにするからには。
まず露天から見える景色を何とかしてくれ。
櫓かなんかの残骸やらなんやら、がらくたをそのまま放置しておかないでくれ。気分が荒むよ。(自分のところの地所ではないのかもしれないが、買い取ってでもなんとかしてほしい)
あと掃除道具の類は客の目に触れないように。もちろん見せるつもりでそれなりの演出がなされていれば問題はないのだが。

結局この宿で良かったのは一番古い内湯。大きな石をくりぬいて作られた湯船は素朴で好ましいものだった。写真はなし。強アルカリの湯気に当たったのか温泉ライカはこの時点で果ててしまったのだった。(泣)
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by shakan | 2007-05-15 08:14 | 温泉
コンプリート
この前の不忘閣で、だけどね。思い出したので・・・(^^)
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by shakan | 2006-11-29 14:40 | 温泉
佳留萱山荘の露天風呂
一度は試しておかないと。
奥飛騨に行く度気になっていた水明館佳留萱(カルカヤ)山荘の露天風呂。特に前回振られてるし。(臨時休業だか清掃日だかで肩すかしをくらった)今回こそは。
この露天、とにかく広かった。中部日本最大級はダテじゃない。
湯気の彼方に仲間がいるのだが、わかるだろうか。(^^)
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↑この季節、紅葉も終わり木々が葉を落として向こうの建物からは丸見えになっちゃってる。(^^:)
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by shakan | 2006-11-27 01:11 | 温泉
奥飛騨温泉郷 新穂高温泉 「槍見館」
当たりだった。満足度、上々。(^^)
近年リニューアルされたようで庄屋の屋敷を移築したという館内はまだまだ真新しい。別館に泊まったせいか所々の意匠に洋風というか山小屋風というかそんな匂いを感じたが、まあトータルには民家風の作り。
主人の趣味がいいのか、コーディネーターの腕が確かなのか全体の印象、雰囲気の演出はとてもいい。狙ってるのが見えちゃって若干のわざとらしさ、こそばゆさは感じたけれども。(^^:)

一番気に入ったのはこの宿、館内に自動販売機を一切置いてないということ。あれはあると便利なんだがこういう作りだと雰囲気ぶち壊しになるからねえ。ホテルならともかく。
で、代わりに帳場の前の土間(ロビー、というのもなんだかヘンだよね)に水船があってそこに缶入りの飲料とかが冷やされている。夜は個人申告。帳場の伝票に部屋番号を書き込んで勝手に利用するというシステム。これはいい。隣り合った湯船の中に吊されたカゴには温泉卵。実に楽しげな空間になっていて和める。この演出は秀逸。まあ、こぢんまりした宿だからこそ出来ることだろう。

チェックイン午後2時、アウトが午前11時。
大抵は3時の10時だよね。旅館は。ごゆっくりしていって下さいといわれていい気分にならないやつはいないだろう。居心地はとてもよかった。
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風呂。なんといっても槍ヶ岳を望める立地が素晴らしい。内風呂も窓を開け放すと目の前の開放感はそこらの宿の露天風呂が悲しくなるくらいだ。蒲田川の渓流に面する外湯には混浴の露天が二つ、女性専用の露天がひとつ。貸し切りになる露天風呂が(小屋がけになっているので完全に露天というわけではないが)三つ。

この風呂、センサーが仕掛けられていて入浴して動きを止めると明かりが消灯する。素晴らしい。晴れていたら満天の星空が望めたことだろう。深夜、露天風呂を独り占めしながら星空を眺める・・・至福に浸るひととき。これ最高の贅沢。
悔しいことにこの日は曇り。分厚い雲がたれ込め朝方にはみぞれが降った。山の上の方はうっすらと白くなっている。もうすぐここらも雪化粧だろう。
是非ともまた来よう。次の機会にこそはと思ったのだった。(^^)
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料理
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by shakan | 2006-11-25 19:08 | 温泉
蔵の中
宮城県、青根温泉。「湯元不忘閣」
三棟並んだ蔵の一番奥がお目当ての「蔵湯浴司」。
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深夜二時のアプローチ。
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鉄製の中戸を引き開けると・・・・
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いきなり別世界。蔵の中がまんま浴室。これはかなりのインパクト。(^^)
画面右側が入り口の引き戸。
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二つのスポットライトが檜の湯船を浮かび上がらせる。
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反対側には脱衣カゴを置いたスペースが広がってこれまたムードあるスタンドライトが二つ。洗い場なんてものはない。

二階の床を支えていた梁にも鉋をかけて真新しい地肌を見せる演出。
新旧のコントラストがゾクゾクするくらいいい雰囲気でありました。
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■この蔵湯は新しく作られたものだけれど、不忘閣は歴史と由緒を持つ古い宿。
共同浴場でもある「大湯」が復元工事中で入れなかったのがちょっと残念。
「御殿湯」はまあまあ。
「新湯」(新・・・といっても年代物)。これは気に入りましたな。
宿の紹介では柔らかな自然光の中で安らぐ・・・とあったけれど私的には絶対「夜」がおすすめ。窓の外が真っ暗になってからはいること。必ず一人で。
悔しいことに夜八時から朝の八時までは女性専用だったりするのでありますが(蔵湯と交代で)・・・素晴らしくよい気分に浸れます。真夜中に入りたかった。(^^:)
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by shakan | 2006-10-22 13:48 | 温泉